衝撃の一言「これ、オンライン申請用の用紙ですね」|会社設立オンライン申請③登記完了編

「これ、オンライン申請用の用紙ですね」

……しまった。

その言葉を聞いた瞬間に気付きました。

前回、法務局から

「印鑑届書が1ミリ大きいです」

と言われ、

「紙の原本を郵送するのが一番安全です」

と案内された私。

頭の中にはもう、

「とにかく印鑑届書を早く送らなければ!」

しかありませんでした。

だから、オンライン申請で使った、すでに会社印を押してある印鑑届書をそのままレターパックに入れて送ってしまったのです。

紙で送る。

ただ、それだけだと思っていました。

違いました(笑)。


紙で出すなら、提出用の紙様式がある

オンライン申請用と、書面提出用。

同じ印鑑届書でも、様式が違います。

提出用の紙様式
オンライン様式


しかも担当者から、

「代表者の印鑑証明書も必要になりますね」

との一言。

いやいやいや。

それ、最初の1ミリの電話の時に言ってくれよ!(笑)

「紙で送るなら書面用様式に変わります」

「代表者の印鑑証明書も必要です」

そこまで聞いていれば、

「あれ?今持っているのオンライン用じゃないか?」

と、その場で気付けたと思います。

……とはいえ、送ってしまったものは仕方ありません。

文句を言っても登記は終わらない。

すぐに会社へ連絡し、事情を説明。

改めて必要書類を準備することになりました。


オンライン用と紙用、見比べると意味が分かってきた

ここで初めて、2種類の印鑑届書をじっくり見比べました。

オンライン申請用の押印欄には、サイズを確認できる目盛りがあります。

一方、書面提出用にはそれがありません。

その代わり、

市区町村に登録した印鑑を押す欄

があります。

さらに代表者本人の印鑑証明書も添付する。

ここでようやく、

「なるほど、そういうことか」

と腑に落ちました。

オンラインでは電子署名によって、誰が作成・申請したデータなのかを電子的に確認できます。

一方、紙では同じ方法が使えない。

だから代表者本人の登録印と、その印鑑証明書によって本人確認をする。

細かい制度はさておき、実際に両方の用紙を目の前に並べると、仕組みとしては理解しやすくなりました。

そして同時に、

「だったら余計に最初に言ってほしかった(笑)」

とも思いました。


木曜日夕方。残された時間はほとんどない

代表者の印鑑証明書を取得。

書面用の印鑑届書を用意。

必要な印鑑を押す。

今回は押印状態が少し気になったので、同じ内容の印鑑届書を2部準備。

印鑑証明書と送付状をレターパックに入れました。

準備完了。

問題は時間です。

すでに木曜日の夕方。

日付が変わる前には何とかポストへ持っていきたい。

しかも土日は法務局の通常業務が動きません。

明日中に届かなければ、実質的な処理は月曜日。

少しでも早く郵便の流れに乗せたい。

調べると、午前3時ごろに取集されるポストがありました。

そこへ投函。

あとはもう、

ワンチャンに賭けるしかありません(笑)。


郵便追跡を何度見たか分からない

日付が変わったころ。

追跡を見ると、郵便局で「引受」になっています。

「これ、もしかして明日の夕方には広島まで行くんじゃないか?」

少し期待しました。

翌日。

追跡確認。

変わらない。

また確認。

変わらない。

日曜日。

確認。

まだ郵便局で引受になったまま。

「月曜日かな……」

と思っていました。

そして月曜日。

もう一度追跡を確認すると――。

いきなり「配達済み」になっている。

しかも表示された配達日は、土曜日。

届いてたんかい!(笑)

配送そのものは終わっていたのに、こちらから見える追跡表示が後から更新されたようでした。

会社設立で法務局だけでなく、最後は郵便追跡にまで振り回されています。


法務局から電話

昼過ぎ。

担当者から電話がありました。

「受け取りました」

よかった。

今度こそちゃんとした書類です。

そして担当者から、

「すみませんでしたね。600円、無駄にしちゃって。こちらもちゃんと説明すればよかったですね」

と言われました。

心の中では、

「本当ですよ!」

です(笑)。

あなたたちは、この手続きを年中やっている。

初めての人間がどんなところで間違えるか、嫌というほど見ているはずじゃないか!

……とは、もちろん言いませんでした(笑)。

そして、

「印鑑届書は問題ありません」

とのこと。

よし。

これで終わった。

……と思ったら、

まだ終わりではありません。

法務局内でも、もう一段階確認があるとのこと。

最後の最後まで気が抜けません。


更新ボタンを押しまくる

電話を片手に、

30分おきくらいに申請用総合ソフトの「更新」を押します。

昼過ぎ。

ついに処理状況が、

「手続終了」

に変わりました。

……終わった?

ちょうど昼休みの時間帯だったので、13時まで少し待って担当者へ電話しました。

すると、

「処理が終わったら電話しようと思ってたんですけどね」

とのこと。

もう一人の担当者と休憩時間をずらしているらしく、まだ確認できていないという。

「ちょっと待ってください。今調べますので……」

少し間があって、

「終わってますね。これで登記完了です」

……。

終わった。

本当に終わった。

申請から7日目。

何とか会社の登記が完了しました。


戦いの記録(笑)

申請用総合ソフトを見ると、そこには今回の記録が残っています。

修正提出。

補正。

再提出。

法務局との電話。

振り返って数えてみると、

修正提出3回。

法務局との電話のやり取り6回。

初めてのオンライン会社設立としては、なかなか楽しませてもらいました(笑)。

でも、最後まで自分たちでやり切りました。

あれだけ心配していた遠方への長期出張も不要。

電子定款にしたことで紙の定款に必要だった印紙税も不要。

結果として、当初想定していた旅費などを含め、かなりのコストを抑えることができました。


登記完了。でも「公文書」が光らない

一つだけ違和感がありました。

電子定款の時は、手続きが終わると「公文書」の表示が出て、そこからデータを取得しました。

だから会社登記も、

「手続終了 → 公文書ダウンロード → 完了!」

みたいなものだと思っていたんです。

ところが今回は、公文書のボタンが光らない。

担当者に聞くと、

登記事項証明書、いわゆる会社の謄本は、別途取得するとのこと。

なるほど。

最後まで電子定款と同じではないんですね。


謄本もオンラインで申し込める

ここで、もう一度オンラインの出番です。

今度は「かんたん登記・供託申請」を利用しました。

Webブラウザから登記事項証明

書を請求し、

受取方法を、

「窓口受取」

にします。

そして受取先として、自分の近くの法務局を指定。

わざわざ会社所在地を管轄する法務局まで行く必要はありません。

ネットバンキングで手数料も納付。

あとは取りに行くだけです。

そして会社検索をすると――。

自分が設立手続きをした会社の名前が、ちゃんと表示されている。

これはちょっと感動しました。

数日前まで存在していなかった会社。

定款を作り、

何度も電子署名し、

法務局から電話が来て、

補正して、

1ミリに泣かされ、

書類を2回送り。

その会社が、正式な法人として検索結果に出ている。

感無量です。


最後はスマートに終わる――はずだった

オンラインで謄本を請求したので、法務局では受け取るだけ。

「最後くらいはスマートに終わったな」

と思いながら支度をして、バイクにまたがりました。

アクセルを開ける。

なんか、前タイヤが滑る。

雨が続いていたからかな?

そのまま少しアクセルを回した瞬間――。

気付いたら天を仰いでいました。

右膝。

右のアバラ。

痛い。

「何が起きた?」

バイクを見る。

そして思い出しました。

長期間乗らないので、出張前に盗難防止用のワイヤーロックを前輪に付けていたんです。

完全に忘れていました。

ワイヤーを付けたまま発進。

前輪が止まり、

そのまま前輪を軸に右へ横転。

会社設立では何度も転びましたが、最後は本当に転びました(笑)。


それでも法務局へ行く

幸い、止まった状態からの転倒だったので、大きなダメージはなさそう。

右膝と右のアバラは痛い。

カウルには傷がつきました。

ブレーキ。

ハンドル。

走行には問題なさそう。

気を取り直して、最寄りの法務局へ。

到着して窓口が分からなかったので声をかけると、確認後、そのまま登記事項証明書を渡してくれました。

オンラインで先に手続きを済ませているので、

本当に受け取るだけ。

これは便利でした。

会社の謄本を手にして帰宅。

そのまま長期出張の準備です。

右膝も痛い。

右のアバラも痛い。

なんとなく気持ちもモヤモヤする。

そして思いました。

「出張から帰ってきて、また同じことやったら嫌だな……」

ワイヤーロックは、

掛けずに出かけることにしました(笑)。


そして、会社はできた

3月。

新しい会社で仕事をするために、今の会社へ入社。

ところが会社設立はなかなか進まず、

その間になぜか営業部長になり、

展示会を見て、

動画を作り、

記事を書き、

展示会に出展し、

最後には、

自分が入社する予定だった会社の設立手続きを、自分でやることになりました。

もちろん、専門家ではありません。

初めてです。

だから何度も間違えました。

でも、そのたびに調べて、聞いて、直して、また送る。

そして無事、登記完了。

最初は意味不明だった電子署名も、最後には当たり前のようにできるようになりました。

分からないことでも、何度か転びながら進めば、案外できるようになる。

……最後の転倒は余計でしたが(笑)。

また一つ、

「まさまさのガジェット発見ラボ」に貴重な記録が増えました。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

今回、会社設立を初めて自分たちで進めてみて感じたのは、

「仕組みが分かればできる。でも、初めてだと“何が分からないのか”すら分からない」

ということでした。

本文では、私が実際に会社設立へ挑戦し、何度もつまずきながら何とか登記までたどり着いた流れをご紹介しました。

ただ、

「結局、その“何とか”って何をしたの?」

という具体的な部分までは、この記事では書いていません。

noteでは、その続きを有料記事として、私が実際に止まったところと、その解決方法を画面付きで詳しくまとめています。

専門家向けの解説ではありません。

むしろ、

「初めて会社設立をオンラインでやってみようと思っている人」

に向けた、実体験ベースの記録です。

私と同じところで何時間も悩まずに済むよう、できるだけ具体的に残しました。

👉 [note|衝撃の一言「これ、オンライン申請用の用紙ですね」|会社設立オンライン申請③登記完了編]

「自分でもオンライン申請をやってみたい」という方は、続きも参考にしていただければ嬉しいです。

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