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電気って“流れるもの”っていうけど、どこでも流れるわけじゃないんだよね?





そうです。流れる道を作るのが『導体』、逆に止めるのが『絶縁体』です。





なるほど!でも、どうしてそういう違いがあるの?





今日はその仕組みを、電気工事士の教科書をもとに、やさしく整理していきましょう。
導体と絶縁体とは?
電気が流れる物質を「導体」、流れにくい物質を「絶縁体」といいます。
これは、物質の中にある電子の動きやすさによって決まります。
- 導体(どうたい):電子が自由に動ける。
→ 例:銅、アルミニウム、鉄などの金属。 - 絶縁体(ぜつえんたい):電子がほとんど動けない。
→ 例:ゴム、ガラス、プラスチック、木など。
💡 ポイント
電気は電子の移動によって流れます。
電子が動けるかどうかで、「流れる」「流れない」が決まるんですね。
導体にも“流れやすさ”の違いがある?
導体といっても、全て同じように電気が流れるわけではありません。
実は、材質によって電気の通りやすさ=抵抗(レジスタンス)が違うのです。
たとえば教科書には、以下のような比較が載っています👇
| 材質 | 抵抗率(Ω・mm²/m) | 特徴 |
|---|---|---|
| 銅 | 約0.017 | とても電気が流れやすい。電線に多く使われる。 |
| アルミニウム | 約0.028 | 銅よりやや劣るが軽くて安い。送電線に使われる。 |
| 鉄 | 約0.098 | 抵抗が大きい。発熱しやすい。 |
| ニクロム | 約1.10 | 抵抗が大きく、電熱線に利用される。 |
※抵抗率は温度によって変動します。





電気を通しすぎても困る場面もあるんだ。
例えば、ヒーターは“通りにくい金属”をわざと使っているんだよ。





なるほど、通りにくいから熱になるんだね!
抵抗の大きさは「長さ」と「太さ」でも変わる
電線の長さや太さも、電気の流れやすさに関係します。
- 長い導線ほど、電子の通る道が長くなって抵抗が大きくなる。
- 細い導線ほど、電子が通れる道が狭くなって抵抗が大きくなる。
この関係は次の式で表せます: R=ρ×l/S[Ω]「抵抗の法則」
ここで、
- R:抵抗(Ω)
- ρ:抵抗率(材質ごとの値)
- l:導線の長さ(m)
- S:断面積(mm²)
💬 覚え方:「細くて長い導線ほど電気が流れにくい!」
温度が上がると抵抗も上がる?
金属の導体では、温度が上がると電子の動きが乱れ、抵抗が大きくなります。
逆に、温度が下がると電子の流れがスムーズになり、抵抗が小さくなります。
| 状況 | 抵抗の変化 | 例 |
|---|---|---|
| 温度上昇 | ↑ 抵抗が増える | 夏場の電線、発熱体など |
| 温度低下 | ↓ 抵抗が減る | 寒冷地の電気配線など |





だから、冬と夏で電線の特性がちょっと変わることもあるんだよ。





これは工事士試験でも出そうなポイントだね!
🔢実際の測定と計算(例題)
教科書にある例題を簡単にまとめます。
例題
銅線の長さ20m、断面積2.0mm²のときの抵抗を求めなさい。
銅の抵抗率 ρ = 0.017(Ω・mm²/m)
\(R=ρ×\frac{I}{S}[Ω]\)「抵抗の法則」
R=0.017×20÷2.0=0.17Ω
R = 0.17Ω
- R:抵抗(Ω)
- ρ:抵抗率(Ω・mm²/m)
- l:導線の長さ(m)
- S:断面積(mm²)
答え:0.17Ω
💡 ポイント:導線が長くなると比例して抵抗も増える。
📌導体と絶縁体の学び直しポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 導体 | 電気を通す(金属など) |
| 絶縁体 | 電気を通さない(ゴム・プラなど) |
| 抵抗率 | 材質によって決まる「流れにくさ」 |
| 長さと太さ | 長い=抵抗大、太い=抵抗小 |
| 温度 | 上がると抵抗も増える(特に金属) |





電気の通りやすさって、材質・長さ・太さ・温度の4つで決まるんだね!





その通り!この基礎を押さえておくと、配線設計や工事士試験にも役立つよ。
📝まとめ
電気の「流れる」「流れない」は、単純そうでとても奥が深い世界です。
身近な金属やプラスチックの違いを理解することが、電気の基礎理解への第一歩です。





電気の通り道を意識すると、身の回りの“当たり前”がちょっと違って見えてくるね。





そうですね。次は第2章『電流の磁気作用』に進みますよ。
フレミングの法則は覚えていますか?





名前だけは、なんとなく憶えてるけど、、、ところで!Lesson3の後半に接地抵抗っての書いてあったような気がしたけど、今回、全然触れてないけど大丈夫?





📘 今回(Lesson3)内に出てくる「接地抵抗(せっちていこう)」の話題は、
わずかに「抵抗」という流れの中で軽く触れられているだけで、本格的な“接地抵抗の測定”や“接地工事”の内容ではありません。
🔍今回の「接地抵抗」の扱い
「導体・絶縁体」「抵抗率」「温度と抵抗」などの解説のあとに、
欄外や表中で「接地抵抗(大地の抵抗)」という言葉がチラッと出ていましたね。
ただしその部分はあくまで:
「大地にも抵抗があり、それを接地抵抗という」というレベルの用語紹介程度です。
つまり、Lesson3の本題は「電気を通す・通さない」の基本であって、
「接地抵抗の測定値や規定(Ωの基準値)」までは踏み込んでいません。
⚡第2種電気工事士試験との関係
ここがポイントです👇
| 分野 | 試験での扱い | 学び直しの優先度 |
|---|---|---|
| 導体・絶縁体・抵抗率 | 筆記で必須(基礎) | ★★★★★(最優先) |
| 接地抵抗の概念 | ほんの基礎知識(抵抗の一種として) | ★★☆☆☆ |
| 接地工事・接地抵抗の規定(D種・C種など) | 実務・法規の範囲(別単元) | ★★★★★(後半で必須) |
つまり、
- 今のLesson3段階では、まだ「触り」だけでOK。
- 本格的にやるのは、後半です。
🤖とはいえ、今のうちに“軽く”理解しておくと役立つ!
今の段階で押さえておくべきことは、この3点だけで十分です👇
- 接地(アース)とは、電気を安全に逃がすために大地とつなぐこと。
- 大地にも電気抵抗がある。それが接地抵抗。
- 抵抗が小さいほど、電気を逃がしやすく「安全」。
🧩 例:落雷や漏電が起きたとき、電気が建物にとどまらず地面に流れるようにするための仕組み。
🧭まとめ:今は基礎理解だけで十分!
| 項目 | 学び直し必要度 | コメント |
|---|---|---|
| 導体・絶縁体 | 必須 | 電気の通り道を理解する基本 |
| 抵抗・抵抗率 | 必須 | 工事士試験の計算問題で頻出 |
| 接地抵抗 | 今は軽くでOK | 後の「接地工事」で本格学習 |





じゃあ、接地抵抗は“抵抗の仲間”だけど、今は触りだけでいい感じ?





そう!“大地にも抵抗がある”ってイメージを持っておけば、次に進むときスムーズだよ。





わかった!じゃあ今は抵抗の基本をマスターする方に集中するね。
📒今回学んだこと
- 導体と絶縁体の違い
- 抵抗率の意味と計算式
- 電線の長さや太さが抵抗に与える影響
- 温度と抵抗の関係がイメージ
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