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直列と並列の“分圧・分流”をわかりやすく解説!
直列回路と並列回路の基本的な仕組みを学びました。
その続きとして、直列では電圧がどう分かれるのか(分圧)、並列では電流がどう分かれるのか(分流) をやさしく学び直していきます。
電工試験でもよく出る分野なので、ここでしっかり押さえておきましょう!
■ 直列回路をサクッとおさらい

直列回路は、電気の通り道が1本の回路です。
- 電流:同じ(どこでも一定)
- 電圧:抵抗ごとに分かれる(=分圧)
- 抵抗:足し算





一本道で、通る量はずっと一緒!これは覚えてる!
■ 分圧ってなに?(直列で電圧が分かれる)
分圧(ぶんあつ)とは、直列回路につながった抵抗に電圧が“分け合って”かかること。





大事なポイントはこれです。
直列では電流は同じ。分かれるのは“電圧”。





電圧が分かれる理由は、抵抗がそれぞれ“電圧を使う”からだよね?





その通りです。抵抗が大きいほど、たくさん使います。
■ 分圧のイメージ
電池(6V)
R1=2Ω、R2=4Ω を直列につなぐと…
- 2Ωより4Ωの方が“電圧を多く使う”





体力テストで、坂道(抵抗)がキツいほど体力(電圧)減るやつだ!





例え方がC調ですが…まあ近いです。
■ 分圧の公式(覚え方は1つでOK)
\(V_1 = V \times \frac{R_1}{R_1 + R_2} \)
使う電圧=全体の電圧 × 自分の抵抗の割合





割合で考えるなら、意外とラクかも!

■ 【例題】分圧を計算してみよう
例題:
6Vの電源に、2Ωと4Ωの抵抗を直列につないだとき、各抵抗にかかる電圧を求めなさい。
STEP1:合計抵抗
R=2Ω+4Ω=6Ω
STEP2:電流を求める
\(I = \frac{V}{R} = \frac{6V}{6\Omega} = 1A \)
STEP3:各抵抗の電圧
V1=I×R1=1A×2Ω=2V
V2=I×R2=1A×4Ω=4V
答え:
2Ω → 2V
4Ω → 4V





抵抗の大きい方が電圧大きいって、最初逆だと思ってたんだよね…





“抵抗=電圧を奪う力” と覚えれば忘れません。

■ 分圧のつまずきポイントまとめ
| NG理解 | 正しい理解 |
|---|---|
| 電流が分かれると思う | 分かれるのは電圧!電流は同じ |
| 小さい抵抗が電圧を多く使うと思う | 大きい抵抗ほど電圧が大きい |
| 暗記しようとする | 比で考える(例:2:4 → 電圧も2:4) |
■ 並列回路をサクッとおさらい





次は並列回路ですね。
- 電圧:どこでも同じ
- 電流:分かれる(=分流)
- 抵抗: \(\frac{1}{R}\)の逆数で計算





前回、逆数の計算で頭ショートしかけたやつだ!
■ 分流ってなに?(並列で電流が分かれる)
分流(ぶんりゅう)とは、並列回路で電流が枝分かれすること。
並列では電圧が同じ。分かれるのは“電流”。





水道のホースを分岐するイメージです。





分岐した先で、太いホース(=抵抗が小さい)ほど水(電流)がいっぱい流れるって感じね!
■ 分流の考え方(イメージ)
電池(6V)
R1=3Ω、R2=6Ω を並列につなぐ場合…
- 抵抗が小さい方へ電流が多く流れる
(=3Ωの方が6Ωより電流が大きい)

■ 分流の公式(電工試験で使える形)
各枝の電流はこう求めます👇
\(I_1=\frac{V}{R_1} \)
\(I_2=\frac{V}{R_2} \)
そして、 I=I1+I2





こっちは割合じゃなくて、枝ごとにオームの法則使うだけなのか!





はい。分流は“電圧は同じ”を思い出せるかがポイントです。
■ 【例題】分流を計算してみよう
例題:
6Vの電源に、3Ωと6Ωの抵抗を並列につないだとき、各抵抗に流れる電流と、全体の電流を求めなさい。
STEP1:各枝の電流
\(I_1 = \frac{6V}{3\Omega} = 2A \)
\(I_2 = \frac{6V}{6\Omega} = 1A \)
STEP2:全体の電流
I=I1+I2=2A+1A=3A
答え:
3Ω → 2A
6Ω → 1A
全体 → 3A






おお!小さい抵抗にたくさん流れてる!





その反応ができたらバッチリ理解できています。
■ 分流を公式でまとめると?
試験で使うこともある便利な形を覚えておきましょう。
\[\frac{I_1}{I_2} = \frac{R_2}{R_1}\]





「電流の比 = 抵抗の逆比」 です。
抵抗が2倍なら、流れる電流は\(\frac{1}{2}\)。これが分流の基本ルールです。
⚡ ワンポイント補足:分流の公式の比の関係
並列回路では、「抵抗が小さいほど電流が多く流れる」ため、
電流の比は 抵抗の逆比 になります。 I₁ : I₂ = R₂ : R₁
ここを逆に覚える人が多いので注意しましょう。
🧠 まさまさの理解メモ
| 項目 | 直列(分圧) | 並列(分流) |
|---|---|---|
| 分かれるもの | 電圧 | 電流 |
| 抵抗が大きいほど | 電圧が多くかかる | 電流が少なく流れる |
| イメージ | 坂道の段差でエネルギーを使う | 太さの違うホースに水が分かれる |





表にするとめっちゃ整理されるね!違いがハッキリわかる!





その感覚が大事です。「電圧が分かれるのが直列、電流が分かれるのが並列」と覚えておけばOKです。
■ 分圧と分流のまとめ(超重要!)
| 回路の種類 | 分かれるもの | 公式・関係 | 覚え方イメージ |
|---|---|---|---|
| 直列回路 | 電圧(分圧) | V₁ : V₂ = R₁ : R₂ | 大きい抵抗ほど電圧が大きい |
| 並列回路 | 電流(分流) | I₁ : I₂ = 1R₁ : 1R₂ | 小さい抵抗ほど電流が多い |





この表は電工試験でも超重要です。
混同しやすいところですが、イメージとセットで覚えれば怖くありません!





イメージで覚えたらすごくスッと入ってきた!
「電圧は直列で分かれる」「電流は並列で分かれる」これでいけそう!
■「ブリッジ回路の基本」へ続く(次の学び)





ここまでで電圧と電流の流れがしっかり理解できましたね。
次回は応用編です。





この流れのまま、応用編もサクッといっちゃおう!
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【資格覚書】第二種電気工事士
🔋 Lesson 1:電流・電圧・抵抗
💡Lesson 2 電力と熱量
🔌Lesson3:導体と絶縁体
🧲Lesson4 電磁誘導の仕組み
📝【Lesson5】直列回路と並列回路のきほん

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