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✅ はじめに:Lesson5のテーマ
今回のLesson5では、電気回路の基本である 「直列回路」と「並列回路」 について、電流・電圧・抵抗の関係をやさしく解説します。
これを理解しておくと、次の内容がスムーズに理解できるようになります。
- 合成抵抗の求め方
- 分圧(電圧のわけ方)
- 分流(電流のわけ方)
🗣️ 今回の学びは?

直列とか並列って、学校で聞いたことあるけど、正直もう忘れてるんだよね…。電球が暗くなるとか、そんな感じのイメージしかない…。





大丈夫です。Lesson5では、まず「直列」と「並列」の違いをイメージでつかんでいただきます。そのあと、計算方法や電流・電圧の関係を理解できるように進めていきますね。





イメージから入れるなら安心できる!ついていくよー!
■ 直列回路とは?まずは“イメージ”でつかむ
直列回路とは、電気が通る道が1本だけの回路のことです。
水のホースが1本しかない状態をイメージするとわかりやすいです。
例:電池 → 電球 → 電球 → 電池へ戻る
このように 1本の道を順番に通る のが直列回路です。


(例:電源→抵抗R1→抵抗R2 が1本の線でつながっている図)
📌 直列回路の3つの大事なポイント
直列回路では、次の3つをまず押さえましょう。
| 項目 | 直列回路の特徴 |
|---|---|
| 電流(I) | どこでも同じ流れ(一定) |
| 電圧(V) | 抵抗ごとに分かれる(割り算イメージ) |
| 抵抗(R) | 足し算で求める |
✏️ 直列回路の公式(必ず覚える部分)
➤ 合成抵抗(R)
直列ではすべて足します。 R=R1+R2+R3+…
例:R1 = 2Ω、R2 = 3Ω → R = 5Ω
➤ 電流(I)
直列回路を流れる電流はどこでも同じです。
例:抵抗の前後で電流値は変わりません。
➤ 電圧(V)
電源の電圧は、抵抗に応じて分かれます。(=分圧) V=V1+V2+…
例:電源5V、抵抗が2Ωと3Ω → それぞれに電圧が分かれる
(※分け方は後で「分圧」の章で説明します)
🧠 まさまさの理解メモ





直列って、「みんなで一本の橋を渡る」みたいな感じなんだね。
1人しか通れないから順番に渡って、流れる量は同じなんだ。





そのイメージ、とても良いです。“1本道を順番に通る” が頭にあれば、直列はスッと理解できます。
■ 並列(へいれつ)回路とは?直列との違いをイメージでつかむ
並列回路とは、電流が流れる道が 枝分かれしている回路 のことです。
水のホースが途中で分かれて、別々のバケツに水を送っているイメージです。
例:電源 →(R1の道)+(R2の道)→ 電源へ戻る
道が枝分かれしているため、電流が分かれて流れます。


(例:電源から分岐 → R1 と R2 に分かれて、また合流する図)
🗣️ 直列と何が違うの?





さっきの直列は一本道だったけど、並列は「分かれ道」ってことだよね?
高速道路で分岐して、また合流するみたいな感じ?





そのイメージ、とても良いです。並列では電流が分かれ、それぞれの道(抵抗)へ流れます。そのため、直列とは電流と電圧の関係が変わります。





そっか。直列は1本道で「順番にみんな一緒」、並列は「それぞれ好きな道に分かれる」って感じだね!
📌 並列回路の3つの大事なポイント
並列回路では、次の3つを押さえましょう。
| 項目 | 並列回路の特徴 |
|---|---|
| 電流(I) | 枝分かれして流れ、最後に合流する(分流) |
| 電圧(V) | どの抵抗でも同じ電圧になる |
| 抵抗(R) | 公式を使って求める(合成抵抗は小さくなる) |
✏️ 並列回路の公式(必ず覚える部分)
➤ 合成抵抗(R)
並列回路では、抵抗値は次の公式で求めます。
\(\frac{1}{R} = \frac{1}{R_1} + \frac{1}{R_2} + \frac{1}{R_3} + \cdots \)
例:R1 = 2Ω、R2 = 3Ω の場合
\(\frac{1}{R} = \frac{1}{2} + \frac{1}{3} = \frac{3+2}{6} = \frac{5}{6} \)
\(R = \frac{5}{6} = 1.2 \Omega \)
👉 合成抵抗は、どの抵抗よりも小さくなります。
➤ 電流(I)
電流は分かれて流れ、それぞれの経路を通ったあとに合流します。 I=I1+I2+I3+…
➤ 電圧(V)
並列回路では、どの抵抗にも 同じ電圧がかかります。
例:電源が5Vなら、R1にもR2にも5Vかかります。
🧠 まさまさの理解メモ





なるほど。並列は「分かれ道」だから電流が分かれて、それぞれの抵抗に入るのか。
でも、電圧が全部同じになるのは意外!





そう感じる方は多いです。電圧が同じになることは、並列回路の最大の特徴なので、必ず覚えておきましょう。
🔍 直列と並列のちがいをまとめてみよう
ここまでの内容を一覧で比較します。
覚えるというより「違いを整理する」イメージでご覧ください。
| 項目 | 直列回路 | 並列回路 |
|---|---|---|
| 電流(I) | どこでも同じ | 分かれて流れ、最後に合流 |
| 電圧(V) | 抵抗ごとに分かれる | どの抵抗も同じ電圧 |
| 合成抵抗(R) | 足し算で大きくなる | 公式で求める(小さくなる) |
| イメージ | 一本橋を順番に渡る | 分かれ道を自由に進む |
次のパートでは、さらに理解を深めるために以下を扱います。
直列回路の“分圧”を理解しよう!
直列回路と並列回路の基本を学びました。
その続きとして、**直列回路で電圧がどのように分かれるのか(分圧)**をやさしく理解していきます。
■ 分圧ってなに?
分圧(ぶんあつ)とは、直列回路につながっている抵抗同士で電圧が分け合われること。





電池(電源)から出た電圧が、通り道の抵抗に応じて“少しずつ使われていく”イメージです。





電圧が分かれるってこと?電気って勝手に分かれていいの?





いいんです。直列では電流は1本道ですが、電圧は抵抗の値に合わせて配分されるんです。
■ 分圧のイメージ(まずは感覚でOK)





イメージでお願い。数字出てくると一瞬で迷子になるから!
例えば、
電池 6V
抵抗が R1 = 2Ω、R2 = 4Ω を直列につなげたとします。
- 抵抗が大きいほうが “電圧を多く使う”
- 小さいほうが “少しだけ使う”







水路に置いた石のように、大きな石(=大きな抵抗)ほど水圧(=電圧)が減るイメージです。
■ 分圧の公式(これだけ覚えればOK)
直列回路の電圧 V は、抵抗値の比で分かれます。
\(V_1 = V×\frac{R_1}{R_1} +R_2 \)





“使う電圧=全体の電圧 × 自分の抵抗の割合” です。





割合で計算すればいいのね……なるほど、これはいける気がする!
■ イメージ図①:電圧が抵抗ごとに分かれる様子


■【例題】分圧を計算してみよう
例題:
6Vの電源に、2Ωと4Ωの抵抗を直列につないだとき、
それぞれの抵抗にかかる電圧を求めなさい。
STEP1|合計抵抗を求める
R=2Ω+4Ω=6Ω





直列なので足し算です。
STEP2|電流を求める(オームの法則)
\(I = \frac{V}{R} = \frac{6V}{6\Omega} = 1A \)





ここまでは順調♪
STEP3|各抵抗の電圧を求める
V1=I×R1=1A×2Ω=2V
V2=I×R2=1A×4Ω=4V
✅ 結果
- 2Ωの抵抗に 2V
- 4Ωの抵抗に 4V





抵抗が大きいほうが電圧は多くかかります。





割合でもできる?ちょっとやってみたい!
✨ 別解(分圧公式で一発)
\(V_1 = 6V \times \frac{2\Omega}{6\Omega} = 2V \)
\(V_2 = 6V \times \frac{4\Omega}{6\Omega} = 4V \)





同じ結果になります。試験では公式で一発もOKです。





おお〜スッキリ!両方分かると理解深まるね!
■ イメージ図②(例題の回路図)


■ 分圧のつまづきポイント
| つまずきがち | 正しい考え方 |
|---|---|
| “電流が分かれる”と思ってしまう | 分かれるのは電圧。電流は1本道。 |
| 大きい抵抗ほど電圧が小さくなると思う | 逆!大きい抵抗ほど電圧が大きくなる |
| “とりあえず暗記”で挑む | 比で考えると忘れない(例:2:4 → 電圧も2:4) |





逆ってのがややこしいんだよ〜!





“抵抗=電圧を奪う力” と覚えるとスムーズです。
次回は直列と並列の“分圧・分流”をわかりやすく【学び直し】





直列で電圧が分かれるのが分圧でしたね。次は並列で“電流が分かれる” 分流 を学びます。





電流が分かれるって聞いただけで混乱しそうだけど…よろしくお願い!
今回は、直列回路と並列回路の基本的な仕組みを学びました。
その続きとして、直列では電圧がどう分かれるのか(分圧)、並列では電流がどう分かれるのか(分流) をやさしく学び直していきます。
電工試験でもよく出る分野なので、ここでしっかり押さえておきましょう!
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【資格覚書】第二種電気工事士
🔋 Lesson 1:電流・電圧・抵抗
💡Lesson 2 電力と熱量
🔌Lesson3:導体と絶縁体
🧲Lesson4 電磁誘導の仕組みをわかりやすく解説
※イラスト© いらすとや.

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