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前回の「電流・電圧・抵抗」、なんとか理解できた気がするよ。
でも正直、公式が頭の中でごちゃごちゃしてるかも…。

復習しておこうか!
電気の3要素――「電流(I)」「電圧(V)」「抵抗(R)」は覚えてる?





うん。
電流は「流れる量」、電圧は「押す力」、抵抗は「流れにくさ」だったよね。
そして3つの関係を表すのが……確か……?

そう!「オームの法則」だね。


(電圧=電流×抵抗)V=I×R
この式を使えば、3つのうち1つが分からなくても他の2つから求められるんだ。





そうだった!
でも電気の問題って、計算が多くてどれがどれだか混乱しそう。

大丈夫。
今日のテーマ「電力と熱量」は、その“電流や電圧がどんな力💪を持っているか”を考えるステップだよ。
つまり、電気のパワーと、その結果生まれるエネルギーについて学ぶんだ!





電気のパワー…ってなんかカッコいいね。
よし、今日もAI先生、頼むよ!

了解!ではいこう。
Lesson2「電力と熱量」――電気が“働く力”と“生み出す熱”を見ていこう!
電気が仕事をする力(電力)と、それが生み出す熱(熱量)
⚡1. 電力とは?
電力とは、電気がどれだけの仕事をする力を持っているかを表す量です。
簡単に言えば、「電気のパワー💪」のこと。
- 記号:P(💪)
- 単位:W(ワット)
- 公式: 電力P=電圧V×電流I
この式から、同じ電圧でも電流が多いほど大きな電力を使うことが分かります。
またオームの法則(V=I×R)を使うと、電力は次のようにも表せます。
P = I2 × R または P = V2 ÷ R
🔥2. 電流の熱作用(ジュール熱)
電流が流れると、抵抗のある部分で熱が発生します。
この現象を「電流の熱作用」と呼び、発生する熱の量を「ジュール熱」といいます。
公式
H=I2 ×R×t
H:熱量[J]、I:電流[A]、R:抵抗[Ω]、t:時間[s]
この式は「ジュールの法則」と呼ばれます。
たとえばヒーターや電気ストーブは、この熱作用を利用して暖めています。
逆に、配線の発熱などは電気を無駄にしてしまう原因になります。
この公式は以下のような関係を示しています。
- H: 発生する熱量(単位:ジュール、J)
- I: 抵抗を流れる電流(単位:アンペア、A)
- R: 抵抗の値(単位:オーム、Ω)
- t: 電流を流した時間(単位:秒、s)
つまり
「発生する熱量 (H) は、電流の二乗 (I2)、抵抗 (R)、および時間 (t) に比例する」という法則を表しています。

ちなみに、ジュールの法則で使われる時間の単位は、国際単位系(SI)に基づき秒(s)を用いるのが一般的です。
⚙️3. 電力量と仕事の関係
電力(W)がどれだけの時間使われたかによって、「電気の仕事量(エネルギー)」が決まります。
公式: W=P×t
電力量(Wh)=電力(W)×時間(h)
単位は J(ジュール)、またはWh(ワットアワー)を使います。
家庭用の電気メーターは「kWh(キロワットアワー)」で表示されます。
1kWh = 1000W × 3600秒 = 3600kJ





ジュール(J)はs(秒)が一般的って言ったけど1kWh = 1000W × 3600秒 = 3600kJはどうなの?

その点について、少し言葉が足りなかったかもしれません。
結論から言うと、1kWh = 1000W × 3600秒 = 3600kJという計算は、正しいです。
ジュールが「秒」(s)を時間の基本単位としているのに対し、キロワット時(kWh)は電力の単位に「時間」(h)を使っているため、計算する際には時間の単位を変換するステップが必要になります。
ただし、単位の組み合わせに注意が必要です。電力量の単位は、電力と時間の単位によって決まります。
単位による違い
- 電力量の単位がワット秒 (Ws) やジュール (J) の場合
- 電力(P)の単位:ワット(W)
- 時間(t)の単位:秒(s)
- W(J)=P(W)×t(s)
- 1ジュールは1ワットの電力を1秒間使ったときの電力量に相当します。
- 電力量の単位がワット時 (Wh) やキロワット時 (kWh) の場合
- 電力(P)の単位:ワット(W)またはキロワット(kW)
- 時間(t)の単位:時間(h)
- W(Wh)=P(W)×t(h)
- 家庭で使われる電気料金の計算などで、こちらの単位がよく使われます。
【 例 】
- 100Wの電球を3600秒(1時間)つけた場合
- W=100W×3600s=360,000J
- 100Wの電球を1時間つけた場合
- W=100W×1h=100Wh
🧮例題で確認
100Vの電圧で10Aの電流を使う電熱器を、2時間使いました。
消費電力量はいくつ?
まず、電力を計算しています。 P(電力)=100V(電圧)×10A(電流)=1000W
次に、この電力を使って電力量を計算しています。W(電力量)=1kW(1000電力)×2h(2時間)=2kWh





記号と単位がごっちゃになるね

確かに、記号と単位が混同するのはよくあることです。特に、同じアルファベットが記号と単位の両方に使われる場合、混乱しやすくなります。
記号と単位を区別するポイント
| 項目 | 記号 | 単位 |
|---|---|---|
| 役割 | 数式の中で物理量を表す「変数」 | 数値の後に付いて、その物理量の「大きさの基準」を示す |
| 位置 | 数式の中 | 数値の後ろ |
| 例 | P(電力)や W(電力量) | W(ワット)や Wh(ワットアワー) |
混同しやすい記号と単位の例
| 物理量 | 記号 | 単位 |
|---|---|---|
| 電力 | P | W (ワット) |
| 電力量 | W.E | Wh(ワットアワー) kWh(キロワットアワー) J (ジュール) |
| 電圧 | V.E | V (ボルト) |
| 抵抗 | R | Ω (オーム) |
| 時間 | t | s(秒)、h(時間) |
混同しないための覚え方
- 「何を表すか」で判断する:
- 計算式の中にあれば、それは記号です。例: W=P×t の「W」と「P」と「t」
- 数値のすぐ後ろにあれば、それは単位です。例: 1000Wや 2kWh
- 文脈で判断する:
- 「電力は1000W」という文章の場合、「1000」という数値の後の「W」は単位(ワット)です。
- 「電力量(W)は、電力(P)と時間(t)の積」という説明の場合、括弧の中の「W」や「P」は記号です。

このように、それぞれの役割を意識するだけでも、混同はかなり減らすことができます。
💬ワンポイント

「電力=その瞬間のエネルギー量」
「電力量=使ったエネルギーの合計量」
この違いを押さえておくと、試験で混乱しないよ!





なるほど、電気って“流す力”だけじゃなくて、どれだけ働くかも数字で表せるんだね。

そうそう!次の「導体と絶縁体」では、電気を通す・通さないの違いを学ぶよ。
ここまで理解できれば、電気エネルギーの使われ方がぐっと見えてくる!
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